歯並びがいいと歯周病になりにくい

　歯並びがいいと毎日の歯磨きが短時間で楽にきれいになります。

歯がガタガタで重なった部分は、一生懸命時間をかけて磨いてもどうしても歯垢が残ってしまいます。
歯垢が残ったところは、その中に細菌がたくさんいるので虫歯にも歯周病にもなりやすくなります。

若いうちはそれでも何の問題もなく生活できるかもしれません。
しかし、高齢になると手が器用に使えなくなり磨き残しが更に増えることになります。

そして、病気をしたり、体の抵抗力が下がったのをきっかけに口の中の細菌が繁殖し一気に虫歯、歯周病が進行します。

その結果、歯を抜かなければならなくなり、入れ歯が必要になるのです。
入れ歯は義足のようなもので、その人の口の中にぴったり合い食事がとれるようになるまで何回も調整が必要です。

このようなことを考えると、歯並びを良くしておくことは将来の健康のためにもとても有益なことだと、診療していて思うのです。