インビザライン+口の体操

 私たちは”口の体操”の重要性をとことん知ることができました。
それは”歯科”という業界に入ったからです。
しかし世の中のほとんどの人が歯科関係者でないわけで、私たちは自分たちが知ることのできた口の重要性を世の中に伝えなければならないと思っています。
“口の重要性”は社会のすべての人がもっとよく知るべきです。
そのことで、人は今よりもっと健康になれます。
多くの人たちに知ってもらい一生健康になってもらいたいと思っています。

-口の重要性とは-
口を変えることで体は確実に今より健康になります。

といってもピンとくる人はいないでしょう。
私たち歯科の人間でさえ口の重要性を理解するのには時間がかかりました。
なぜなら、歯科というと虫歯や歯周病のイメージの方が先にきてしまい、「そりゃあ虫歯や歯周病にならに方がいいのはわかっているよ」で終わってしまうからです。
私たちが深刻に思っているのは虫歯や歯周病のことではありません。
口の正しい使い方、呼吸の仕方ができていない人が増えていること。
それによって気付かないうちに健康を害してしまっている人がたくさんいることです!
自分では気付かないのです。

“私たち現代人”にとって、生涯健康であるには口の体操を毎日の習慣にすることはとても大切です。
“私たち現代人”は、便利で生活しやすい習慣を手に入れました。
その結果、私たち現代人は口を昔ほど動かさなくなりました。

食生活の変化により、スパーにはやわらかくて食べやすいものがたくさん売られています。
子供たちは、ハンバーグ、スパゲティなどたくさん噛まなくても簡単に飲み込むことのできる食べ物を小さい頃から口にしています。
野菜ジュースやフルーツジュースなどもそうですが、栄養”素”だけを追求し、そのいただき方、つまり食べ方は考慮されていません。
しっかり咬むこと 
それが忘れられてしまった結果、口の周りの筋肉やあごは確実に衰えてきています。
若いうちはそれでも問題ありません。
では、このような口の人が高齢になった時、病気で体の抵抗力が弱った時にどうなるのか?

口の筋肉がないので、口は開きっぱなし、たくさんのばい菌が口から入りたい放題です。
むせやすく、誤嚥性肺炎になります。
口臭がひどくなります。歯周病になります。口に中は出血し、歯はグラグラ。
食事を口から摂ることができなくなります。

また、核家族化、携帯電話の普及により大きな声を出さなくてもことが足りる、
昔から口を動かさなかった日本人が更に口を動かさなくなりました。

日本人は世界からも”不正咬合大国日本”といわれるほど、あごが小さく歯並びが悪い人が急増しているのです。
先進国の中でも注目されています。
「日本人の歯並びをなおせる矯正科医は一流だ!」
「東京オリンピックまでに日本人の口臭をどうにかしてくれ!」
なんて言われてしまうほどです。

一方、今でもモンゴルの田舎の子供は何もしなくても歯並びが良く、歯磨きをしなくても虫歯がない子がほとんどです。
日本の子供と何が違うのか?

モンゴルの子供たちは、口をたくさん動かします。
昔の日本人もそうでした。
それは食事を見れば一目瞭然です。
モンゴルの人は小さい頃から、石鹸にように硬いチーズを食べ、ヤギを丸ごと1匹全ていただきます。
口の周りのあらゆる筋肉を器用に使い、食べるのです。
だから、子供たちはしっかり口を閉じることができるし、鼻で呼吸し、はっきりしたいい顔をしているのです。
あごは正しく成長し、そこに頑丈な歯が生えてくる。だから歯並びが悪い人が少ないのです。
反対に、やわらかいものを食べると歯にたくさんひっつき虫歯、歯周病の原因になります。だから歯磨きをしなくてはならなくなったのです。

しかしながら、このような現代の便利な生活に慣れてしまった私たちに、自分たちだけ昔のような食事をしなさい、生活をしなさいといってもそんなこと私たちにもできません。
日本のスーパーに売られているものを食べ、レストランで食事をする現代の私たちにできること-
それが、簡単な口の体操を毎日続けることなのです。
それが将来の健康につながるからです。

子供でも大人でも、歯並び矯正をすることは素晴らしいことです。
ただそこで、歯を並べることだけでなく口の重要性や口の体操を取り入れた矯正ができれば最高です。