インフルエンザ、風邪をひかない矯正
インフルエンザ、風邪予防には手洗い、うがいといわれますが、もう一つ忘れてはいけないことがあります。
「口を閉じること」です。
なんだ!そんなことできているよ!と多くの人たちは言います。
しかしほとんどの人ができていません。日本人の8割以上が隠れ口呼吸と言われています。
「口を閉じること」。 これがとても大切なのです。
口が少しでも開いていてはいけません。
口が開いていると、ばい菌たっぷりの乾燥した冷たい外気がダイレクトに体の中に入っていきます。
これが口を閉じて鼻から外気が入るだけで全然違います! 体への負担がものすごく軽減されるのです。
空気中のばい菌や小さなゴミ、汚れは鼻毛や鼻の中の何層ものフィルターでろ過されきれいになります。
乾いた冷たい外気は鼻の中で水分が補給され、温められます。
つまり空気を鼻から吸うだけで、湿度調節された温かくてきれいな空気が体の中に入っていくことができるのです。
“呼吸”はたった1分間に20回もしているのです。
1時間に1200回。これを1日、1週間、1か月、1年…と考えてみると今まで生きているうちに何回呼吸をしたかわかりません。
このときに口が開いていたら毎回呼吸をするたびにあなたの体の中には汚い空気が満ち、体は悲鳴をあげているということです。
口から呼吸することで体の免疫力は下がり、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。
風邪やインフルエンザだけではありません。
あらゆる病気にかかりやすくなり体が弱っていくのです。
最近の人たちに多い、アレルギー、花粉症、喘息など免疫疾患は免疫系に異常が出て反応しなくていいものにまで過敏に反応してしまっているのです。
そして口が開いていることは歯並びも簡単に変えていきます。
口が開いていることで口の周りがゆるみ歯が出てくるのです。出っ歯や受け口という状態です。
よく、「年々歯並びがガタガタしてきた気がします。」「昔はすごく歯並びが良かったのにここ数年でガタガタし始めてきました」と心配されている方がいます。
これは口が知らず知らずのうちに開いている可能性があります。
口が開いている習慣が身についてしまうと大変です。
何もいいことがありません。
高齢になると筋力が弱くなりただでさえ口が開きやすくなってしまいます。
すると口が乾燥し虫歯や歯周病、誤嚥性肺炎などあらゆる疾患にかかりやすくなります。
だからこそ、口を閉じなければならないという事実を知っていること、若いうちに意識して口を閉じる努力をすることがとても大切なのです。