歯が生えてくる場所について考えてみる

“歯“というものは‥

たまたまその場所に生えてきて、その位置がたまたま悪くて歯並びが悪くなるのではありません。それは全く違うのです!

理由があって“歯“はその位置に生えてくるのです!

その歯並びを左右させる原因の正体は、実は“筋肉“なのです。


このことは少し難しいですが、至ってシンプルでおもしろいです。

人間の口の中を輪切りにしてみると、下の絵のようになります。

この絵をよーく見てください。
矯正説明図1
歯並びのアーチ(歯列)は、舌と同じ形をしていることがわかりますよね!

そして同時に、歯は前側はクチビルの筋肉(口輪筋)、横はほっぺたの筋肉(頬筋)ですき間なく囲まれているのがわかります。

舌は人間の体の中で最も分厚い筋肉です。

このことから、歯は内側から舌による大きな筋力と、外側からのクチビルとほっぺたの筋力の狭間に存在していることがわかります。

すなわち、歯はただの硬い物体(硬組織)にすぎず、内側からの力と外側からの力のちょうどバランスがとれる場所に位置するというわけです。

つまり、内側からの舌の力の方が強ければ歯は前に押し出されて、それが上の歯を押していたら出っ歯に、下の歯を押していたら受け口になるというわけです。

逆に、外側の力が強いもしくは、内側の力が弱い(舌の力が弱い)と狭窄歯列といって、あごが小さくなり歯が生えるスペースがなくなり、ガタガタにしか歯が並べないのです。(八重歯など)


つまり、

歯並びが悪くなる原因‥それは歯に問題があるのではなく、歯の周りの筋肉が原因だったのです。

筋肉の使い方が正しくできていれば、歯並びはきれいに並ぶことができるんです!