歯ならびと体と
私たちは、矯正治療をきっかけに健康になってもらいたいのです。
というと、矯正さえすれば健康になれる!と思ってしまうかもしれません。
矯正をする上でよくないのは、受け身の治療だけをされていること です。(今までの矯正はそれが普通でした。)
装置さえ歯に付けていればあとは勝手に歯ならびが良くなっていく、痛みに耐えさえすれば歯ならびはきれいになる。と考えるのはとても勿体無いように感じます。
なぜなら、歯ならびが悪くなるのには理由、原因があり、その原因を改善せずに歯だけを無理矢理動かして歯ならびがきれいになったとしても
そのご後戻りしてしまう可能性が高く、また歯ならびを悪くする原因は体の健康を損ねる大きな要因になっているからです。
歯ならびが悪くなった原因をしっかり見つめ直し、改善していく方法を一緒に考え良くしていくためにお口の体操や正しい呼吸法を学びながら矯正をしていくことこそ本来の矯正治療だと思っています。
私たちが目指すのは、その後の人生が健康になるような矯正です。
なぜ健康にこだわるのか?
歯ならびと健康の関わりについてはとても深い内容であり、私自身そこにたどり着くまですごく時間がかかりました。
しかし納得したときのノドが熱くなる感動は忘れません。
この日本が先進国の中でも特に歯ならびの悪い子供たちが急激に増えていることと、
ここ数年でアトピー、アレルギー、花粉症、アトピー性皮膚炎などの免疫系の異常をきたしている子供たちが増えていることには深い関係があり、その原因は同じなのです。
私自身、健康体であり何も不自由なく生活してきましたが、自分の子供が生まれてきたときに歯ならびが悪くならないように今知っておくべきこと、アレルギーにならないように知っておきたい情報を歯科医師としてより多くの大人たち、子供たちに知ってもらいたいと考えています。
歯ならび、噛み合わせが良い状態というのは、「正しい呼吸や筋肉の使い方ができている」 ということです。
正しい呼吸や筋肉の使い方ができていると体は自然と健康になっていきます。