食のことを考えるとき

食事のことや健康のことを考えるとき、
どうしても私たちはその中に含まれる栄養”素”のことを考えがちである。

この食品にはどんな栄養分があるかな?など。

しかし、
栄養の”取り方”を考えたことがあるだろうか。

食べ方 を考えた食事の選択だ。
食物を口に入れる行為を”捕食”という。

現代人は”捕食”という動作を蔑ろにしがちである。

私たちが思っている以上に 捕食 は大事なのだ。

今の若い子たち(20代の子たちでさえ)も捕食ができなくなっている。
しかしそれは自分でも気づいてないし
周りも気づかない。

捕食ができないということは、
前歯が使うことができていないことである。

奥歯でしか噛むことができない。
しかしそれは無意識であり、実際私の近くでも捕食ができていない友人と毎日昼食を共にしていても私自身も本人も気が付かなかったほどだ。

ただその方はいつも言っていた。
揚げたてのさくっとしたカツやポテトチップスなどを食べると上あごにつきささるなら食べたくない。

これが捕食ができていないといことなんだ!
ってことは後から気づいたことです。

本来の人間の正しい食べ方は、
口に食べ物を一気に入れるのではなく、
前歯で食べ物をパクッと一瞬触り、脳みそが認識してから口の中に入って咀嚼、嚥下へと不随意運動として流れていく。

しかし私の友人は捕食という動作ができないため、
食べ物を一気に口の奥に入れる。
だから食べ物の形状によって口の中が傷ついてしまうのだ。

この捕食という動作。

若いうちは何ともない。

しかし高齢になったとき…
この習慣は命取りになる。

1口の量がわからず口の奥に一気に詰め込んだ食べ物の誤嚥は食事の度に起こる。

もちろん、捕食ができないということは
口の周りの口輪筋が使えないわけであるから、
表情が乏しくなったり、滑舌が悪くなったり口呼吸、歯列不正が起こるのは目に見えている。

だからこそ、栄養素ではなく、
栄養の取り方、あげ方を見直すべきである。

それには食べ物の形状を工夫すればよい。
硬いもの、細切りではなく大きく切る、水分をなるべく含まない。

自然な状態でなるべく加工していない、
その食品のあるがままの姿のまま口に入れること。

小さい子には特に、捕食ができるよう、
口がきちんと使える子どもになってほしい。