“捕食”ができない子供が増えている

 日本では、「食べる」ことをテーマにすると”咀嚼”については話されますが、”捕食”に関してははあまり取り上げられません。

“咀嚼”と”捕食”は異なります。

“咀嚼”とは、「咬むこと」であり、”捕食”は、「かじりとること」です。

“捕食”は”咀嚼”の前の段階にある動作です。
人間が「食べる」という行程で、捕食という動作は健康をを考える上でとても大切です。

ところで、人間の歯には前歯と奥歯があります。
なぜ前歯と奥歯があるのか?

前歯は食べ物を口に入れようとした時にかじりとる(捕食)ためにあります。
どんな食べ物でもまずこの捕食という動作をして、一口の量にしてから口の中に舌で入れ、奥歯で咬み(咀嚼)し飲み込み体の中に入っていきます。

捕食の動作がなければ、一口の量になりませんから食べ物をそのまま丸ごと口のなかに入れ咬まなければなりません。
このことはむせの原因になりとても危険です。
捕食の動作を知らずに大人になった人は高齢になってもその悪い癖は改善されていませんから、むせやすく誤嚥性肺炎の原因になります。

しかし、今捕食ができない子供たちが増えています。
捕食を主に行っているのは、上くちびるです。
上くちびるの筋肉が衰えているため上くちびるを動かすことができないのです。

その結果、捕食ができず食べ物を丸ごと口の中に押し込みます。
そんな子供たちの歯並びはガタガタです。

口をうまく使えない子供たちは歯並びも悪いのです。
現代の子供は小さい頃からあまり硬いものを食べていません。
他にもいろいろな理由はありますが、とにかく口が上手に使えない子供たちが確実に増えています。

そんな子供たちに口をうまく使えるように訓練してくれる装置がプレオルソです。
プレオルソは、歯並び噛み合わせを良くすることだけでなく口の訓練をもできる素晴らしい装置なのです。