インビザラインについて

私がインビザラインに出会えたことは本当に幸運です。
インビザラインは他のどの装置よりも素晴らしいです。
その理由を挙げるとたくさんあります。
しかし、そのインビザラインにもデメリットはあります。
それを踏まえても私はインビザラインが一番良いと思っているのでそれを全て記します。

私は、インビザラインに出会うまで、歯科医師として矯正治療に全く興味がありませんでした。
その理由は、自分だったらやりたくないからです。
自分がしたくない治療 を仕事だからといって人にすることができる性格ではないからです。

インビザラインに出会って、初めて、人にしてあげたい、もっと歯並びで悩んでいる人々にこの方法を知ってもらいたいと明確に感じました。

インビザラインのいいところは、とにかく見えないこと、ゴールがハッキリしていること、虫歯になりにくいこと、自分の歯そのままで食事ができ、スムーズに歯みがきができること、治療経過が確認できることです。

今までは、矯正経験の豊富な先生の技術、感覚次第で、ワイヤーを細かく調整し歯の動きを予想しながら治療するのが一般的でした。
しかし、インビザラインは日々送られてくる世界中の矯正患者さんのデータを元に、歯 の動きをコンピュータ上で予測し、シミュレーションしていきます。全てデジタル化されているのは、インビザラインだけで、0.25㎜単位で細かく最も歯に負担のないフォースを加えるように設計されているのです。この壮大なシステムに私は感動しました。
幸い、私は、インビザラインの治療方針ソフトで何百症例という治療計画を設計する経験ができたの設計に関しては自信を持っています。
1人の患者さまにつき10回は治療方針のやりとりをアメリカのインビザライン社の技術担当者と綿密にやりとりし納得のいく設計になるまでくどくどメールのやりとりをします。
その内容は、歯の細かな角度であったり、アタッチメントの位置や、歯と歯の間の空隙や、歯の形、ステージ数や途中経過の流れ、その全てを3D上であらゆる角度から点検し、パーフェクトな歯並びを作り出していきます。
それができあがったら、患者様に確認していただきマウスピースを発注します。

患者様は、出来上がったマウスピースを順番に2週間ごとに交換していけばシミュレーション通り歯が動いていきます。

この際、ドクターはインビザライン選ぶ上で診断がとても大事です。
なんでもかんでもインビザラインだけで矯正してしまおうとしてしまうと失敗します。
インビザラインはマウスピースなので大きく傾いた歯を動かしたりすることなど、もちろん不得意なところもあります。
他の矯正装置を併用し、その装置の得意とするところとマウスピースで得意とするところを組み合わせて治療方針を考えていくととても治療がスムーズにいき、矯正治療がシンプルになります。

こうしてそれぞれの装置の良いところを利用して、インビザラインメインの矯正治療が可能となります。
私は、できる限り、患者様の負担にならないように楽しく矯正治療が進んでいくことを願っています。

また、大人の矯正は従来より対症療法的なイメージがあり、その点でも私は好きになれないところがありました。
UNITED ORTHO DENTALでは、なぜ歯並びが悪くなってしまったのか、その原因を考えた治療を一緒にしていきたいと思っています。
歯並びが悪くなる原因は、筋肉であったり、呼吸であったり、舌の使い方など、おそらく初めて聞くことだらけで目から鱗が落ちるでしょう。
しかしそのしくみはすごく簡単で、それを改善することにより、歯並びだけでなく体全体の健康に一生関わってきます。
私たちは、歯並びを良くしていくことだけでなく、口腔機能を高めることでUNITED ORTHO DENTALに来てくださった方の一生の健康に関わるお仕事ができることを目的にしています。