私たちが目指す矯正治療とは

最近、私は矯正に夢中です。

自分が矯正にこんな興味が出てくるなんて、全く想像もしていませんでした。

矯正のことを考えると
今すごくわくわくしています。

それは…。

矯正治療というのは、

歯並びだけを良くすること
ではない!
ということがわかったからなんです。

それが腑に落ちた時
私は目の前が明るくなり、世界が広がりました。

今までの主流の矯正治療は、
歯だけに目がいっていました。

ワイヤーで歯をガチガチに固めて、
無理やり力をかけて
歯を思い通りの位置にもっていき
理想の歯並びにしていました。

ちっとも歯並びが悪くなった原因を考えていなかったのです。

これでは
せっかく一生懸命キレイに並んだ歯並びも、原因が取り除かれていなければ

すぐに戻ってきてしまいます。

どうして、歯並びが悪くなったのか。

原因を無視してはいけません。

その原因は、
筋肉です

わけがわからないと思いますが、

口の周りにはたくさんの筋肉があります。

それは、表情筋のように顔を作っている顔の表面の筋肉だけではありません!

食べ物を咬み、咀嚼する筋肉、
そして、それを飲み込む筋肉、
言葉を話すために必要な筋肉、
そしてベロは筋肉の塊です!

歯というのは
これらたくさんの筋肉に囲まれて、
それらの力の均衡のとれたところに
勝手に位置されるのです。

つまり、
歯並びが悪くなった原因は
どこかの筋肉が他の筋肉より力が強い場合、
そこが押されて出っ張ってくるのです。

その原因となりやすい筋肉というのが、
舌です!

舌はまさに筋肉の塊。

舌が正しい位置にないことで、
さまざまな歯並びを悪くする原因をつくっているのです。

と言ってもピンとこないと思いますが、

皆さん
お口を閉じた時に
ベロの先はどこについていますか?

正解は、上あごです!

これが、
上の前歯についている人や
上下の前歯についている人、
下の歯についている人は

まちがった舌位です。

この間違ったベロの位置をしていると
確実に歯並びは悪くなります。

べろは巨大な筋肉の塊です。
ものすごい力なのです。

ベロの先が前歯についている人は、
ものすごい力で前歯を押します。

それで前歯が出る、
あるいは
小臼歯という中間の歯が中に入る、
正しくアゴが成長しなかったせいで歯並びがガタガタになる…

そういったことが起こります。

舌位…

これは改善しなければなりません。

なぜ改善しなければならないか、
それは、舌位は歯並びだけに関係するのではないからです!

自分の全身の健康に関わるのです!
関わるだけではありません。
全身の健康を左右するのが舌位なんです。

これが私もわかるまで
時間がかかりました。

意味がわからなかったです。

なぜ舌なんかが重要なのか。

口には5つの機能があります。

食べる
言葉を話す、つまり脳機能
呼吸する
免疫を司る
筋肉のはじまり

つまり、口は命のはじまり。

舌が間違った位置にあると
物を食べること
呼吸することも

一見、何の問題もなくできているようにみえて、
おかしな癖がついていることが多いのです。

それは若いうちは
意識しているのでうまくできるのですが、

年をとり、高齢になってくると
その悪い癖が出てきてしまいます。

それは何につながるかというと、
痴呆、認知症、肺炎…
といった病気です。

これは大きな問題です。

病気は人の時間もお金も全て奪っていきます。

舌位が正しくなると
口腔が広がります。
それは全身につながります。

舌位を正しくするには
訓練が必要です。
それには、専ら
今井先生の

あいうべ体操です。

インフルエンザにかかった生徒が三分の一になった小学校は、
この
あいうべ体操を積極的に取り入れていました。

舌位や、口腔周囲の筋肉を
正しく使えるようになれれば

歯並びだけでなく

将来の自分の健康も保障されます。

口元が美しいというのは、
先ほど述べた5つの口の機能が
正しく、思いっきり使えているということです。

機能できる形

それが1番の美しい形です。

私たちが目指す矯正治療とは
ただ歯並びを良くするだけではありません。

その人の健康も願っているのです。

今までの歯並び矯正にプラスして、
筋肉の教育
これが1番大切だと思っています。

これから私たちは、
この筋肉のことを広く人々に伝えていきたいと思っています。